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執筆者の写真靴修理工房 心-え

Shoes Repair No.227


●デュバリー (ヨット用)マリンブーツ

ビブラム2303ソール ¥8,800-

+オプション:ミッドソール ¥2,000-

+オプション:革当て縫い ¥4,000-

両足解体後再縫製 ¥2,000-

合計修理価格 ¥16,800-(税込)

今回は前回修理したデュバリーのモデルと違いゴアテックスの内袋と中底が縫いつけられており簡単には外せない仕様でした。

その為、ゴアテックスの内袋をなるべく無傷で、尚且つハードな環境にも耐え後々ソール剥がれが起きないようにするには・・・。

とかなり考えさせられました。

理論上では下記の修理仕様により防水機能は修理前と変わらない性能を発揮してくれるはずですが・・・。

絶対とはいえません!

その為、もし今後過剰期待を持ってご依頼をいただく場合はお受け出来ない可能性がございます。

何卒、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

●Before

※劣化(加水分解)したミッドソールにより底剥がれが起きてました。

※ゴアテックスの内袋です。

※今回のモデルの造りです。インターネットから引用。

※劣化したミッドソールの残骸が中底と内袋を縫い繋いでいる細い糸にもへばり付いていたので、普段使っている大型のグラインダーが使えずペンタイプのルーターで慎重に残骸を削りました。

※中底に直接底縫いをするわけにはいかないので、のり跡を隠す革+ミッドソール+アウトソールの三点だけを先に接着し底縫いをしています。

※アッパーと内袋の隙間を縫う為、あらゆる縫い目を外しました。

※後は内袋を挟まず隙間にミシンの腕を入れて、慎重に縫っていきましたが内側が何処を縫っているのか分からない為本当に大変でした・・・。一様、内袋を挟んで縫ってしまった場合を考慮して、防水テープも用意しておきました(笑)

●After

※ゴアテックスの内袋関係なくいつもの手順でオールソールをすれば簡単で綺麗に仕上がるのですが、全ての手順を逆から進めていったため本当に大変でした。

※防水性を高める為、アッパー全体にオイルを入れています。


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