●ジョージコックス
ビブラム2021ソール交換 ¥8,800-
+オプション:ゴムミッドソール ¥1,000-
+オプション:ジョージコックス手縫い ¥1,000-
合計修理価格 ¥10,800-(税込)
記念すべきブログ301回目は300回目と同じ英国出身「ジョージコックス」です。
このブランドも「ドクターマーチン」と同じく修理者にとっては少し難があるブランドです。個体差はあるもののグットイヤー製法の構造「掬い縫いの糸と出し縫いの糸の位置」を無視した造りの個体が時々存在します。
要は掬い縫いの糸と出し縫いの糸は少し離して縫わないといけないところ、完全に交わって掬い縫いの糸を切っていることがあるのです。
これはソールを取り外して見ないことには分からないので、当店では上記の現象を確認した場合掬い縫いの糸を無料で縫いなおしています。
今回は少し難しい話をしましたが、ジョージコックスは同じソール交換でも少し手間をかけてますということで宜しくお願いします。
●Before
※出し縫いの糸を抜く前です。
※出し縫いの糸を抜いた後、毛羽立った分だけ掬い縫いの糸を切ってしまっています。
※機械で縫うとさらに掬い縫いの糸を切ってしまいますので、時間はかかりますが手縫いで出し縫いをします。
※上から機械の出し縫い針、通常の手縫い用出し縫い針、ジョージコックス用の丸針です。上2つは先端が刃物になっており切り裂きながら穴を開けるのでジョージコックスの出し縫いには適してません。
当店では糸を切らない丸針を使用します。
●After
※最近やたら多いビブラム2021ソールです。
※お客様の要望で少しソールを削り低くしております。画面左が削る前で右が削った後です。